「SCAT3」翻訳版

ご挨拶

 国際的な専門家のグループによって開発されたSCAT(スポーツによる脳振盪評価ツール)は、2012年11月にスイスのチューリッヒで開催された第4回スポーツにおける脳振盪に関する国際会議にて,SCAT3™、に変わり、現在世界中で普及しています。
 小児に関わっている私どもはその必要性からまず、ChildSCAT3™、つまり5~12歳の子供に適用される評価ツールを『チャイルドSCAT3』として飜訳しました。
次いで、練習の場でも競技の場でも、一般の人達(競技者、保護者、指導者、教師など)が、脳振盪に遭遇することはそうまれではありません。その時、「脳振盪だと気づくためのツール」としてある『ポケット脳振盪認識ツール(PCRT)』を飜訳しました。その大原則は、「気づいてやめさせる」ことです。そこで、脳振盪と評価するのは、医療関係者の役目です。

この度、13歳以上に適用される『SCAT3』を同じチームで訳しました。どうぞ、学校や保育園や幼稚園、スポーツ現場、家庭や医療現場でお使い下さい。

スポーツに親しむ小児・若年者・成人を守るために、実際的に使われ、脳振盪やさらに重い頭部外傷を起こさないようにしたいと願っています。

尚、国際会議の結果の詳細およびこの評価ツールは、Br J Sports Med 第47巻5号,2013 (Injury Prevention and Health Protection)に掲載されています。
先方の了解を得て、この3種類のツールの翻訳文を載せています。
3種類のツールの字句のズレは、逐次改正していきます。しばらくご容赦下さい。

2015年4月吉日

               小児脳神経外科医   藤原 一枝
               整形外科医      塚原  純


 改訂を行いました。
 尚、この飜訳は、国際的なスポーツ脳振盪グループの筆頭管理者のポール マックロリ博士か ら直接飜訳の許可及び制作物の認定をいただいています。
 マックロリ博士は、「現スタイルを変えないこと、商業的に使わないこと」を条件に、広くスポーツに関わる人々に活用されることを願っています。
 今回、監修を日本脳神経外傷学会名誉会員の島 克司先生に御願い致しました。
 さらに日本にあった文言やツールにすべく、皆様のご批判やご助言などお気づきの点をお知らせいただければ幸甚です。

2015年5月末日

              監修者   島  克司 (脳神経外科) 
              翻訳者   藤原 一枝 (小児脳神経外科)
                    塚原  純 (整形外科医)